SNSの普及で手紙が書けない子供が増加している





今の時代に手紙なんて書かないし、それをテスト問題にしてわかるかわからないかで学力を図るのはどうなの?とはおもいますが、色々思うところがあったので解説していきます。

 

「手紙の出し方を知っている=学力がある」と考えていいのか

今回の全国学力テストの問題はこのような問題用紙に宛名の郵便番号と住所を書くという問題でした。

全国を対象とした学力テストでこのような問題をだすということは、文科省などが「手紙の出し方をしっている=学力がある」と認識しているということだろう。

言い換えれば手紙の出し方など、常識的に知っているべきことは、義務教育期間に学ぶべきであるということだ。

では、その「常識的」という前提は、どこからきているのだろうか。
年始の年賀状以外で手紙を今年になってから書いた人が大人の何割いるのだろうか。
アンケートを取ったところで5割にも満たないだろう。

大人の半分が日常的に利用しない知識などは「常識的」と考えていいのだろうか。

 

利用されないツールの使い方を「常識だから」といって知っておくべきか

手紙は、手書きで相手に心が伝わるからいいものだ。と言われていますが、結局は紙に文字を書いて相手に伝えたい内容を送る原始的なコミュニケーションツールです。

結局のところ手紙は単なるツールなのです。

現代社会では、手紙よりも便利な自分の意志や意見を伝える手段はたくさんあります。
日常的に手紙を書かないのは、手紙の代替としてのコミュニケーションツールが便利で速いからにほかありません。
つまり、手紙を利用してコミュニケーションを図る必要が全くないのです。

必要がないもの利用し方を知っておくべきか。
知識として知っておくことは何ら問題なく、むしろいいことだと思いますが、知らないことを「学力がない」と判断していいかというと少し違う気がします。

 

ググれば一瞬でわかることを敢えて教育現場で教える必要があるか

宛名の書き方は、学力テストにでるくらいなので、小学校のカリキュラムの中に組み込まれているのでしょう。

でも手紙のあて名の書き方なんてGoogle検索で探せば一発じゃないですか。
知っているに越したことはないので、学校で教えるんだと思いますが、敢えて授業の貴重な時間を使って教えることなんでしょうか。

手紙を出したくてやり方がわからなければ、ググってやりかた調べればいいですよね。しかも一瞬ででてきます。
必要のない時に無理やり教えられたらそりゃ覚えないでしょうけど、必要に迫られて書き方を自分で調べて手紙を出せば嫌でも覚えると思うんですよ。

探せば簡単に出てくる小手先の知識をわざわざ学校で教えなくてもいいのでは?と思います。

 

「考える、調べる、実行する、発信する」方法を教えること

小手先のテクニックを教育現場で教えるよりも、もっと本質的な考え方や動き方を教育現場で教えてほしいなと思います。

正直、調べれば出てくる知識ややり方なんて学校で学ぶまでもなく、ネットを使えば一瞬で終わるんですよね。
でも、得た情報や使い方がわからないと単なる知識で終わってしまいます。

そうならないためにもノウハウを教えることを重視した教育を行ってもらえるといいなあと思いますね。

ざっと考えた限り、自分がいま小中学生であればこういうことを学びたいですね。

考える
・論理的思考力
・思考の言語化

調べる
・Googleを使ったリサーチの仕方
・調べたデータの引用方法
・コピペにならないネット文献の使い方

実行する
・アイデアを具現化するためのプログラミング
・思考を文章化するためのライティングスキル
・動画編集技術

発信する
・SNSの運用方法

 

こういうことを教えてもらった子が増えたらネットを使って面白いことをやる子が増えてくるんじゃないでしょうか。
学校でやることなの?と思うかもしれませんが、コンテンツ産業がこれから隆盛する中でベースとなる知識が全くないまま社会に放り出されるのもしんどいですからね。

年代によって教育の在り方が変わっていってもいいのではと思いますね。

 



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